ウエットスーツ素材が一役、オシャレに骨折予防できる高齢女性向け巻きスカート

ヘルメット潜水、大分岡病院や鶴丸礼子氏と共同開発

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ウエットスーツ素材を編み込み衝撃吸収性を高めた
 ウエットスーツ製造販売のヘルメット潜水(大分県国東市、伊賀正男社長、0978・67・2251)は、女性の高齢者に多い転倒による大腿(だいたい)骨頚部(けいぶ)骨折の予防を目的にした衣服を開発した。大分岡病院(大分市)と、障がい者用の衣服開発を手がける鶴丸礼子氏との共同開発で、衣服の上から着用できる巻きスカートと、着脱可能な衝撃を吸収する骨折予防パットをセットにした。2019年4月に発売する。価格は1万5000円前後(消費税抜き)を見込む。

 ウエットスーツ素材を立体的に編み込むことでクッション性を高め、衝撃への吸収力を増すようにした。独特の鮮やかな色合いで、実用性と併せてファッション性を打ち出し、人の目に触れる機会を増やすことで転倒防止の啓発につなげる狙いだ。

 同製品は「転倒リスクを軽減するため、普段から着用を促せるモノを作れないか」という大分岡病院からの要望に対し、16年に吉川英治文化賞を受賞した服飾デザイナーの鶴丸礼子氏が「おしゃれに骨折予防。出歩きましょう」というコンセプトで製品デザインを手がけた。

 これまでもヒッププロテクターなど転倒時の衝撃から保護する女性向け下着は販売されている。だがファッション性が考慮されておらず、着脱の不便さや外見に影響する理由から、女性高齢者に普及があまり進んでいないのが現状だという。

 大腿骨頚部骨折は高齢者が転倒や転落の際に起こりやすく、患者は年間約15万人に上る。加齢とともに増えて70歳を超えると急増し、骨粗しょう症などになりやすい女性が転倒骨折しやすいことが報告されている。

日刊工業新聞2018年10月2日

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葭本隆太
デジタルメディア局
ニュースイッチ編集長

ヘルメット潜水はウェットスーツのほか、ウェットスーツ素材を活用した低温やけどしにくくやわらかい湯たんぽなど面白い独自商品を展開しています。

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