介護現場の人手不足を救え!センサー×ロボット連携システム

NTTデータが見守りサービス提案

 NTTデータは情報通信技術(ICT)を活用し、介護現場でのスタッフの負担軽減や利用者サービスの質の向上を支援する。カメラ、センサー、ロボットが連携し、高齢者の状態を検知して異常をスタッフに通知する介護施設向け見守りサービス「エルミーゴ」の提供を始めた。日本は高齢化率が上昇する一方、福祉・介護人材が不足している。人工知能(AI)などの最新テクノロジーを駆使し、社会課題の解決を目指す。

 エルミーゴを初めて導入したのは、特別養護老人ホームフローラ田無(東京都西東京市)。エルミーゴは、シルエット画像を映すためのカメラセンサー、呼吸や心拍などを計測するマット型センサー、コミュニケーションロボット「Sota(ソータ)」が連携し、施設の入居者を見守る。入居者は日中はコミュニケーションモードのソータと会話を楽しめる。夜間は見守りモードとして状態を検知し、異常があった場合は介護スタッフの持つスマートフォンにシルエット画像が送られる。スタッフがスマホのチャット機能で会話文を打ち込めば、ソータを通じて声をかけることも可能だ。
 
 フローラ田無は、ロボットやセンサーなど5セットを導入した。同施設では夜間に50人の入居者を2、3人のスタッフで対応しなければならない。

 エルミーゴの導入により、同じ時間帯に複数のナースコールが鳴った場合でも手元のスマホで複数人の状況を確認することができる。尾林和子施設長は「部屋に直接行かなくても状態を確認できる。緊急か否かの業務の優先順位を付けることができる」と期待する。

 介護現場は人手不足が常態化している一方、新規採用などは難しいのが現状。ICTを活用したシステムを積極的に導入し、採用活動の一助にするほか、尾林施設長は「施設でデータを取得、数値化して在宅でも使えるように協力したい」と目的を明かす。
(文=川口拓洋)

日刊工業新聞2018年9月13日

日刊工業新聞 記者

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09月16日
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NTTデータはエルミーゴの普及とともに、AI技術を搭載するなど機能強化にも取り組む。第四公共事業部営業企画担当の谷口亜紗美主任は「クラウドで機械学習をしたり個人ごとに対応したり、さまざまなAI技術の活用も考えられる」としている。
(日刊工業新聞社・川口拓洋)

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