三菱電機のHEMSが他社製エアコンも節電管理、ゼロエネ住宅に前進

10月からパナソニックとダイキン工業のエアコンに対応

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(上から)三菱電機、パナソニック、ダイキン工業のエアコン
 三菱電機は10月にも、国内家庭用エアコン上位2社のパナソニックとダイキン工業を、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)の対応機種に加える。三菱電機がHEMSに他社製エアコンを対応させるのは初めて。政府は省エネルギーや最大電力量抑制などに役立つHEMSを、2030年までに全世帯へ設置する政策目標を掲げる。普及が期待されるゼロエネルギーハウス(ZEH)にもHEMSは必須なため、競合製品とも連携を進めつつ市場拡大を急ぐ。

 三菱電機の家庭用エアコンの国内シェアは3位グループ。同社のHEMSはパナソニックとダイキン工業のエアコンに対応することにより、スマートフォンで遠隔操作できるほか、換気扇などと連動して温湿度の最適制御が可能になる。

 すでにヒートポンプ給湯機「エコキュート」は他社製に対応している。

 今後は家庭の電力消費量の1―2割を占める照明器具を主な対象に、他社製との連携を進める。三菱電機の照明は業務用が中心のため、HEMSによる照明の制御は課題の一つだった。

 パナソニックも17年度、HEMSを一部の他社製エアコンと連携できるように刷新した。政府は地球温暖化対策や化石燃料などへの依存度を減らすためには、全世帯へのHEMSの設置が有効と見ている。

 ZEHは住宅の断熱や省エネの性能を高め、再生可能エネルギーによる自家発電などを組み合わせ、年間1次エネルギー消費量の収支をゼロにする住宅。エネルギーの最適な制御にHEMSが欠かせないとされている。

 今後、ZEHはもとより、既存の住宅にHEMSを普及させる上で、メーカーの垣根を越えた連携が求められそうだ。

日刊工業新聞 2018年9月24日

COMMENT

梶原洵子
編集局第二産業部
記者

ZEHやZEB(ゼロエネルギービル)という言葉を目にする機会が増えました。各メーカーの地道な機器連携の拡大もゼロエネ化を支えています。

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