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ファミマ、冷蔵総菜ブランド「お母さん食堂」を強化

ファミマ、冷蔵総菜ブランド「お母さん食堂」を強化

品目数を維持しながら、商品をブラッシュアップして販売増につなげる

 ファミリーマートは冷凍、冷蔵総菜ブランドの「お母さん食堂」の販売を強化する。ファミマは同ブランドの売上高は公表していないが、足元の販売は前年比1・5倍のペースと好調。同社では新商品の投入や機会損失の抑制などを進めて拡販する。中食市場の拡大でコンビニエンスストアの総菜の需要は高まっており、同ブランドを売上高ベースで年率50%増の成長を目指す構えだ。

 「お母さん食堂」は2017年に発売した冷蔵総菜ブランド。同ブランドの商品を購入した人の客単価は1349円と、コンビニエンスストア平均の同573円の約2倍と高い。総菜販売が全体の売り上げ拡大に大きく貢献している格好だ。

 好調な販売を受け、18年下期は骨抜きの焼き魚やハンバーグなどの新商品を発売するほか、大容量タイプの総菜などを投入してさらに拡販する。袋入り総菜などは、例えば従来は深夜0時までの消費期限を2時に変更することで、機会損失を抑える。お母さん食堂の商品数は約120品目あり、この品目数を維持しながら、商品をブラッシュアップして販売増につなげる方針。

 日本惣菜協会(東京都千代田区、佐藤総一郎会長、03・3263・0957)の「2018年版 惣菜白書」によると、17年の国内の総菜市場規模は前年比2・2%増の10兆555億円と拡大。このうちコンビニは3兆2289億円(前年比3・7%増)で、構成比は32・1%と食品スーパーや専門店・他、総合スーパー、百貨店を抑えてトップの位置にある。
日刊工業新聞2018年9月19日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
客単価が二倍になるのなら、がっつり取り組む価値がある。

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