おでんや中華まん…猛暑だけどコンビニに“秋冬商品”が並び始めた理由

涼しくなる好機を逃すな

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「気温差」がおでんや中華まん売り上げのカギを握る(ローソン店内)
 コンビニエンスストアが猛暑の最中、2018年版のおでんや中華まんの販売を始めている。ともに秋冬の定番商品だが、風味を高めたり、会員制交流サイト(SNS)への投稿などを意識し、キャラクターを活用したりと、差別化を図る。真夏のおでんや中華まんは、気温差が売り上げのカギを握る。涼しくなったタイミングを逃さないため、新商品で万全の態勢を構える。

 セブン―イレブンは9日におでん、14日に中華まんを発売。ローソンは7月31日に中華まん、8月7日におでんを出した。ファミリーマートも21日に中華まん、28日におでんを発売する。ここ数年、猛暑シーズンの投入が続いている状況だ。

 他社に先んじて中華まんやおでんを発売したローソンは「早めに店に並べることで、消費者が食べたくなった時に、『ローソンで売っている』と思い出してもらいやすくなる」(広報)としている。「少し涼しくなると、急に売れるようになる」(内堀心名商品本部デリカ・FF商品部カウンターFF担当チーフマーチャンダイザー)ことから、先手を打つ狙いだ。

 売れ行きのカギを握るのが「気温差」だ。ローソンでは、東京の最高気温が25・0度Cだった7日に、同34・0度Cだった6日と比べ、中華まんの売り上げが7割伸びた。ファミマは「その日の気温以上に、朝晩の寒暖差が大きくなることが重要」(広報)と見て、お盆明けに攻勢をかける。

 おでんでは、具材につゆが染み込みやすくするための工夫が進む。ファミマはおでんのだし巻きたまごの層を、17年版の3倍以上に増やす。白滝は麺線を細くすることで、中心部まで染みやすくした。セブン―イレブンは「絹こし三角厚揚げ」の表面に、複数の穴を開けた。

 中華まんでは、子どもや若い女性を意識した商品が多く出る。ローソンは21日に日清食品グループのキャラクターをイメージした「ひよこちゃんまん」を発売。こうした“キャラまん”の数を17年度の3品から、18年度は6品に増やす。

日刊工業新聞2018年8月20日

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江上佑美子
編集局第二産業部
記者

10日に発売したミニストップも需要が高まる9月から12月にかけ、“見た目”を工夫した商品を、順次発売する。特徴ある商品の投入で、「脱マンネリ化」を図る。

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