宇宙で動作するアバター、JAXAとANAのタッグで事業化

19年にも事業会社設立

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自分の腕の動きに連動するロボットアームを公開した
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)とANAホールディングス(HD)は6日、宇宙環境下で動作するアバター(自分の分身)を利用した事業を始めると発表した。宇宙に設置したロボットをデバイスで遠隔操作する技術を活用し、宇宙空間での建設やエンターテインメントなどの事業化を検討する。2019年にも事業会社を設立し、20年代前半にも宇宙空間で実証実験を始める。

 19年の事業会社化を見据え、月や火星の宇宙空間を模擬した大分県の技術実証フィールドで、技術の実証と事業化の検証を行う。

 両者は宇宙事業への参入を目指す企業や大学などと共同事業体を形成する。他に大林組やソフトバンク、凸版印刷など29社・団体が参加を表明している。ANAHDの片野坂真哉社長は「宇宙開発に志を持つ企業や研究機関などとアバター技術の事業化を目指したい」と語った。

 同日、JAXA相模原キャンパス(相模原市)でアバター技術のデモンストレーションを実施した。月を回る宇宙ステーションでの船外でのロボットの活動を船内から操作することを想定し、自分の腕の動きに連動するロボットアームを公開した。有志団体であるTeam Re―al(チームリアル)が作製した。

日刊工業新聞2018年9月7日

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事業名は「AVATAR X Program」。ANAグループは「VRやロボティクス、センサーなどを用いて、異なる複数の場所に設置した遠隔ロボットに接続し、あたかも自分が存在するかのように物理的に物を動かしたり触ったりできるテクノロジー」を「AVATAR」と定義付けており、それを活用した宇宙関連事業の立ち上げを目指すプロジェクトとのことです。

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