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あおぞら銀が相談業務を3時間延長、リテール全店20時までOK

日中の来店が難しい顧客に対応
 あおぞら銀行の馬場信輔社長は22日までに日刊工業新聞社の取材に応じ、リテール業務を扱う全19有人店舗で2019年2月から平日の相談業務の営業を3時間延長することを明らかにした。20時までとし、主要顧客層の50―70代向けに対面型営業を強化する。リテール全店で20時まで相談業務を行うのは邦銀では初めてという。

 馬場社長は「従来の17時まででは就労者が日中来店するのが難しい」とした上で、相談員のレベルアップに力を入れる方針を示した。

 「顧客の世代交代が進む。これに対応する必要がある」とし、すそ野拡大に向けて、19年中に40―50代向けの新サービスを提供する方針も明らかにした。「ITリテラシーが高い現役世代に向けて準備を進めており、エッジの効いたサービスにする」と述べた。

 GMOインターネットグループと7月に開業したGMOあおぞらネット銀行について「(20年度までの)中期計画中は立ち上げ期間でコスト要因」としつつも従来カバーしていなかった20―40代の顧客層を取り込めると見て育成し、各世代に向けた施策でリテール業務を強化する方針だ。

 ネット銀行を設立した理由として「第一義的にGMOの顧客である電子商取引(EC)事業者の獲得にある」とした。相乗効果が期待できる点として、「(新サービスの創出に当たり)GMOが持つビジネス上のアイデアと当行の各種インフラが役立つ」とした。
日刊工業新聞2018年8月23日
梶原洵子
梶原洵子 Kajiwara Junko 編集局第二産業部 記者
営業時間にも各行の戦略の違いが表れてきています。

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