SLの魅力を次代へつなぐ“トーマス号”の整備法
大井川鐵道(静岡県島田市)
年々と予約困難になる大井川鉄道(静岡県島田市)の「きかんしゃトーマス号」が今年で5年目を迎えた。トーマス号の人気の理由はそのキャラクターのみでなく、本物の蒸気機関車(SL)というところも大きな特徴の一つだ。
日本国有鉄道(現JR)の電化によりSLの姿が少なくなるなか観光客誘致の切り札として、大井川鉄道は1976年(昭51)にSLの動態保存を行い、製造当時のまま残す取り組みを続けている。
朝の整備はSL運行までと時間が限られるため、経験の必要な打音検査は、ベテランの整備士が行う。約100カ所をハンマーで叩き、反響音の違いで異常がないか確認する。
SL製造当時の資料は少なく、正常な状態を視覚だけに頼ることなく、熱・音・においで記憶している。
トーマス号の運行により客層が若返った。鉄道の原点となるSLの魅力を次代へつなぐ。
(写真・文=北山哲也)
日本国有鉄道(現JR)の電化によりSLの姿が少なくなるなか観光客誘致の切り札として、大井川鉄道は1976年(昭51)にSLの動態保存を行い、製造当時のまま残す取り組みを続けている。
朝の整備はSL運行までと時間が限られるため、経験の必要な打音検査は、ベテランの整備士が行う。約100カ所をハンマーで叩き、反響音の違いで異常がないか確認する。
SL製造当時の資料は少なく、正常な状態を視覚だけに頼ることなく、熱・音・においで記憶している。
トーマス号の運行により客層が若返った。鉄道の原点となるSLの魅力を次代へつなぐ。
(写真・文=北山哲也)
日刊工業新聞2018年8月15日