地震に備える!100年ぶりにリニューアルする鉄道車両所
JR西日本が470億円投じ吹田車両所を刷新
JR西日本は吹田総合車両所(大阪府吹田市)をリニューアルする。総事業費は約470億円。2019年春をめどに着工し、28年度末に完成予定。本格的なリニューアルは約100年ぶりとなり、生産性や品質の向上、耐震強化も図っていく。
吹田車両所は1921年に完成し、主に関西圏の優等車両や通勤車両などを年間500―600両、検査・修繕してきた。網干総合車両所(兵庫県太子町)と2カ所あり、吹田は主力車両所。工事は車両検査と並行して進めるため、工期は約9年となる。
更新施設の全体面積12万8000平方メートルのうち、延べ床面積は建替部分が約2万平方メートル、耐震補強部分は約1万5000平方メートル。検修棟や入出場棟などを新築し、台車検修棟では耐震補強のほか検修ラインを改良する。
新設備として、従来は1両ずつしか検査できなかったのを、1編成最大8両を一括で検査可能な車体昇降装置を導入する。またロボットによる自動塗装工程や無人搬送車などを導入し、作業自動化を目指す。現在、環状線などで走行中の新型車両323系が今後は主流となる予定のため、新車両の検査・修繕に最適な設備更新を図る。
吹田車両所は1921年に完成し、主に関西圏の優等車両や通勤車両などを年間500―600両、検査・修繕してきた。網干総合車両所(兵庫県太子町)と2カ所あり、吹田は主力車両所。工事は車両検査と並行して進めるため、工期は約9年となる。
更新施設の全体面積12万8000平方メートルのうち、延べ床面積は建替部分が約2万平方メートル、耐震補強部分は約1万5000平方メートル。検修棟や入出場棟などを新築し、台車検修棟では耐震補強のほか検修ラインを改良する。
新設備として、従来は1両ずつしか検査できなかったのを、1編成最大8両を一括で検査可能な車体昇降装置を導入する。またロボットによる自動塗装工程や無人搬送車などを導入し、作業自動化を目指す。現在、環状線などで走行中の新型車両323系が今後は主流となる予定のため、新車両の検査・修繕に最適な設備更新を図る。
日刊工業新聞2018年6月20日