気管はどうやってできる?仕組みを解明し、再生医療に応用へ

理研や神戸大が解明

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 理化学研究所生命機能科学研究センターの森本充チームリーダーと同研究所バイオリソース研究センターの田村勝チームリーダー、神戸大学大学院医学研究科の南康博教授らは、気管や食道、腸などの管状の臓器が正しい形になる仕組みを解明した。マウスの胎児で気管の成長を観察し、長くなった後に太くなることを確かめた。

 再生医療用の臓器成形技術の向上や、生まれつき気管が細くなるなどの病気の仕組み解明につながる。

 管状の臓器は長さや太さ、配置などが精密に制御され、変形などの異常が起こると本来の機能が果たせない。研究グループは、気管が腸などと比べて単純な構造のため、管状の臓器の研究モデルに適しているとみてマウスの胎児で気管の成長過程を解析した。

 気管は胎児となって10・5―14・5日目の成長前期に長く、後期の14・5―18・5日に太く成長した。遺伝子の働きの解析で、気管の伸び縮みを担う平滑筋の元となる細胞が長さを、軟骨ができるよう促す遺伝子が太さを調節することも確かめた。
                 

日刊工業新聞2018年8月2日

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梶原洵子
編集局第二産業部
記者

生命の仕組みを解明する研究が、複雑な臓器の形成に役立てられています。

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