商社の存在意義は?機械商社が台湾製部品を緊急輸入

部品不足に対応

 八千代産業(東京都千代田区、山本敏夫社長)は、月内に台湾製の直動案内機器(ガイド)の本格販売に乗り出す。工作機械や半導体業界の活況が続き、機械商社として同社が扱う国内大手のガイドが品薄にある。台湾準大手の製品を国内市場に投入し、顧客への供給責任を果たす。日本での総代理店契約を結んだ。2021年度をめどに同社製品で売上高20億円を目指す。

 八千代産業が発売するのは、台湾cpc(台南市)のガイド。納期は2―3カ月と国内大手製に比べて短く、同2割ほど安価。ガイドが主要部品の工作機械や半導体製造装置向けの主要な仕様をそろえた。2017年秋から日本で試験的に販売し、半導体製造装置向けを中心に1年足らずで約4万本を供給したとしている。継続的に需要が見込めることから本格販売を決めた。

 八千代産業によると、cpcはドイツの工作機器大手と関係が深く、日本のガイド大手のOEM(相手先ブランド生産)をした実績がある。

 日本工作機械工業会(日工会)の会員調べでは、ガイドの納期は平均で通常納期プラス10・5カ月、ボールネジが同7・3カ月に伸びた。工作機械と半導体製造装置は需要増が長期化し、過去最高の受注水準にある。

 ガイドのメーカー在庫が逼迫(ひっぱく)する中、顧客から直に課題解決を求められる機械商社は、業態の存在意義が問われる事態になっている。そのため、八千代産業は納期に余裕があり、品質がすぐれると評価した台湾製ガイドの販売を決めた。

2018/7/26

六笠 友和

六笠 友和
07月30日
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今回の部品不足では、「メーカーに在庫がない、さてどうする」という商社の能力や、もっと言えば存在意義が問われていると思います。

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