トラック生産に“働く眼鏡や腕時計"

UDトラックスが年内に実証、スマート機器で効率化狙う

 UDトラックスは2018年内に上尾工場(埼玉県上尾市)で、各種スマートデバイスを使った生産効率化の実証実験に乗り出す。眼鏡型ウエアラブル端末や手首に装着する腕時計型機器などを試験導入して、トラック組み立て作業を効率化する。国内は少子高齢化を背景に、作業者の確保が課題。スマートデバイスの利用で生産効率を高め省人化を進める。労働負荷の軽減も狙う。

 試験導入する眼鏡型端末は部品のピッキング作業時の利用を想定する。眼鏡型端末についた小さなモニターに必要な部品の番号や画像を映し出して人的ミスを防ぐ。

 これまでは紙の作業指示書を片手に持ってピッキングをしていたため、視線が大きく動き、取り間違いなどが発生する要因になっていた。

 腕時計型端末は作業の開始と終了時間を作業者自身が把握するのに役立てる。作業者が進行を記録する別の端末にタッチして作業を始める。タッチ時に腕時計型端末も計測を開始するため、入力の手間を省ける。

 同デバイスと広範囲型ビーコンを併用すれば作業者の動線を記録できる。個人を特定せずに無駄な動きがないか検証でき、作業改善活動に役立つとみている。多様な情報から傾向などを分析するデータサイエンス技術を使い、受注データから好まれるトラックの仕様を分析して研究開発に生かす手法も試験導入する方針だ。

日刊工業新聞2018年6月14日

日刊工業新聞 記者

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06月16日
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UDトラックスは、小型トラックを三菱ふそうトラック・バスから、中型トラックをいすゞ自動車からのOEM(相手先ブランド)調達に切り替えた。他の商用車メーカーよりも車型が少なく、生産効率化を高める余地が大きい。生産性を向上できるデバイスを利用してスマート化する。
(日刊工業新聞第一産業部・尾内淳憲)

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