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熟練食品工場設計者のノウハウ、AIが受け継ぎます

日立プラントサービスがツール開発、工数が半分に
 日立プラントサービスは29日、人工知能(AI)を使って、食品工場内の部屋の配置などを自動作製するツールを開発したと発表した。従来の人手による工場レイアウト設計業務に比べ工数を半分以下にできるという。設計段階で顧客の希望に見合った複数案を短期間で作製することで提案力の強化につなげる。年10件以上の利用を見込む。

 同社は100件以上の食品工場の建設実績がある。熟練設計者のノウハウを項目ごとに標準化し、点数付けすることでツールの開発を実現した。建物の階数や面積、室温、清浄度、動線などの条件を入力すると数百件のレイアウト案が自動生成される。顧客が重視する要素などを踏まえ絞り込み、評価点が良い案から順に出力される。

 総菜や弁当などの市場は拡大しており、工場の新設需要も見込まれる。工場の建設、維持管理に加え、上流の設計業務を強化することで収益の底上げにつなげる。
日刊工業新聞2018年5月30日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
共働き世帯の増加などで総菜の市場規模は年々拡大しています。それが記事にあるような取り組みにつながっているのですね。

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