ディー・エヌ・エー、アニメキャラの動きをAIが作り出す

ゲームやアニメの制作に応用へ

ディー・エヌ・エー(DeNA)は、人工知能(AI)を使って画面上のアニメーションキャラクターの全身の動きの動画を自動で作り出す技術を開発した。AI技術のディープラーニング(深層学習)がさまざまな動きの姿勢パターンを学び、キャラデータと組み合わせる。従来は顔など一部の動画生成に限られていた。ゲームやアニメの制作への応用を目指す。

あるキャラのデータを入力すると、AIが自ら学んだ各種の姿勢データにキャラを組み込み、後ろ向きや回転など、あらゆる動きを作り出す。背面など入力していない部分も自動で補う。服装の変更も可能だ。

従来の深層学習を使った画像生成は、身体のように動く部分や多くの構造を持つ場合、鮮明な画像と両立させることが難しく全身の動きを再現できなかった。DeNAは最先端の学習方法を独自で改善して課題を解決し、全身を再現できるようにした。

今回の技術は、動画で動きを生成できる。ある姿勢をいくつか指定すると、動画で自動生成して指定したようにキャラを動かすことができる。自動で生成するため、ポーズごとのキャラを人が描く必要がない。ゲームやイラスト、アニメ制作の効率化につながると期待されている。

今後は技術を確立し、まずは社内のゲーム事業などで活用する。DeNAはヘルスケア事業で、製薬企業とAI創薬に乗り出すなど、AIの応用に注力している。

日刊工業新聞2018年5月11日

石橋 弘彰

石橋 弘彰
05月11日
この記事のファシリテーター

この技術を安価なアプリケーションに組み込めれば、だれでも動きが豊かなアニメやゲームを簡単に作れるようになる。近いものとして、AIベンチャーのプリファード・ネットワークスが、線画にAIで自動着色する技術を開発した。かつては子どもは落書きをするものだったが、これからは落書き感覚でアニメやゲームを作る時代になるかもしれない。

この記事にコメントする

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。