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箱根で生まれた伝統工芸品がスピーカーと融合

神奈川2社がコラボで開発
箱根で生まれた伝統工芸品がスピーカーと融合

筐体表面に箱根寄木細工をあしらったキューブスピーカー

 MJTS(神奈川県藤沢市、杉山英輝社長)と高井工芸(同小田原市、高井和夫社長)は共同で、筐(きょう)体に「箱根寄木細工」を施したハンドメードの小型密閉型キューブスピーカーを発売した。1辺が約100ミリメートルの立方体形状の密閉型で、帯域バランスがよく自然な音を奏でる。伝統工芸品の味わいを加えて見た目の心地よさも高めた。数量限定販売で生産数は未定。

 新製品名は「SP―H200 Limited」。MJTSのデスクトップ用オーディオ機器ブランド「Soundfort」から発売した。2台1組で消費税込みの価格は4万2800円。MJTSの既存の小型デジタルアンプ「AS―100+」を加えたセットも同時発売し、同価格は5万4800円。

 高井工芸の既存のキューブスピーカー「HC―TX102」をベースに、筐体には丸太から切り出した無垢(むく)のケヤキ板を使用し、経済産業大臣指定の伝統的工芸品である箱根寄木細工をあしらった。

 MJTSが発案し高井工芸が製造を担当した。Soundfortのウェブサイトを通じてMJTSが販売する。大きさは幅105ミリ×高さ106ミリ×奥行き115ミリメートルで、重さが1台700グラム。
日刊工業新聞2018年4月24日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
寄木細工は、多様な種類の木材を組み合わせて模様を描く木工技術。200年ほどの歴史があると聞きます。どんな音を奏でるのかが気になります。

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