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国内外交響楽団の響き、埼玉の中小企業が支えていた!

金井製作所、音響増幅装置を開発
国内外交響楽団の響き、埼玉の中小企業が支えていた!

下の床と接触した円盤部分が音増幅装置「KaNaDe」

【さいたま】金井製作所(埼玉県久喜市、金井隆雄社長、0480・58・3311)は、楽器や音響機器の音を増幅する複合材料を使った音増幅装置「KaNaDe」を開発した。大型トラックなどのブレーキの鳴きを抑える技術を応用した。こうした複合材料は世界でも珍しいという。形状は特許を出願している。

 8種類の原材料の種類と粒径と配合比率を研究し、「本来の楽器音に正しい音色で、混ざりのない独立音を実現した」(同社の小林満氏)。「KaNaDe」は、厚みが13センチメートル。チェロやコントラバスなどの弦楽器にはエンドピンにあてて使用、またバイオリンは肩当てに装着して使用する。

 オーディオ機器のアンプやスピーカーの台座としても効果がある。価格は楽器に応じて大小があり、1万5000円から3万円。国内をはじめ、海外の交響楽団でも使用されている。
日刊工業新聞2018年2月14日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
「エンドピンストッパー」にはゴムや木、金属などが主に使用されているようです。音響だけでなく、滑らないかどうかの「安定性」も演奏者にとっては重要で、ゴム製のものは滑らないけれど音の響きを吸収してしまうという欠点がありました。

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