ICTで鳥獣害対策、5.4倍の成果
長崎県五島市が導入・運用
NTT西日本と日立製作所は、長崎県五島市に情報通信技術(ICT)を活用した「鳥獣害対策システム」を提供した。両社が同システムを共同で構築するのは初めてで、五島市内で運用が始まった。両社では今後も同様の課題を抱える自治体に通信ネットワーク技術やIoT(モノのインターネット)を利用した鳥獣害対策システムを提供していく。
五島市が導入した「鳥獣害対策システム」はIoTセンサーと地理情報システム(GIS)を活用したもの(イメージ)。システムの価格は非公表。市内に設定した調査・捕獲区域に、出没検知センサーと捕獲検知センサーをそれぞれ10台ずつ設置した。センサーがイノシシなどを検知すると自動で写真撮影し、捕獲員にメールで送信する。センサー情報やわな、柵などの情報はGISでリアルタイムに可視化しており、対策を一元管理できる。
同市内での実証実験では2016年11月―17年2月のイノシシ捕獲頭数は30件だったのに対し、システムの導入により17年11月―18年2月の同捕獲数は5・4倍の163頭だった。日立では18年秋にも鳥獣害対策用GISをクラウドサービスで提供する予定だ。
五島市が導入した「鳥獣害対策システム」はIoTセンサーと地理情報システム(GIS)を活用したもの(イメージ)。システムの価格は非公表。市内に設定した調査・捕獲区域に、出没検知センサーと捕獲検知センサーをそれぞれ10台ずつ設置した。センサーがイノシシなどを検知すると自動で写真撮影し、捕獲員にメールで送信する。センサー情報やわな、柵などの情報はGISでリアルタイムに可視化しており、対策を一元管理できる。
同市内での実証実験では2016年11月―17年2月のイノシシ捕獲頭数は30件だったのに対し、システムの導入により17年11月―18年2月の同捕獲数は5・4倍の163頭だった。日立では18年秋にも鳥獣害対策用GISをクラウドサービスで提供する予定だ。
日刊工業新聞2018年4月13日