JAXAが世界最小姿勢制御モジュール、人工衛星小型化へ

ドローンなどにも使用可能

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衛星の姿勢を制御するモジュール
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)研究開発部門の巳谷真司主任研究開発員らは、人工衛星の小型化につながる世界最小サイズの姿勢制御モジュールを開発した。重さ50グラム、1辺3センチメートルの立方体形状で、内部のホイールを利用し衛星の向きを制御できる。衛星自体を小型化できるため、コスト削減が見込める。他社製品と比較し、製品化した際の価格は数百万円程度とみられる。

 姿勢制御モジュールはコマンド(作業指令)通りの姿勢を保てる。外からの力を加えてもバランスを取り転倒しない。

 従来、別々に組み込んでいたジャイロセンサーや加速度センサー、中央演算処理装置(CPU)などを1ユニットにまとめ体積比で従来の30分の1に縮めた。

 今まで外部からの衝撃や振動から守るために電子回路をボックスで覆っていたが、小型化とともに衝撃などの影響が小さくなるためボックスの一部と電子回路を一体化。さらに電子回路やセンサー、CPUなどの配置を工夫し、ムダな空洞を減らすことで小型化に成功した。

 同モジュールの応用として、火星や月などの重力天体上を転がって移動し周囲の環境を撮影するといった用途に使える。また地上においてドローン(飛行ロボット)の姿勢制御にも使用可能。

日刊工業新聞2018年3月29日

COMMENT

明豊
執行役員デジタルメディア局長 DX担当

モジュールはすでに国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」内で自律移動型撮影用ドローン「イントボール」に搭載されており、JAXA宇宙飛行士の金井宣茂さんらの活動をサポートしている。

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