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IoTでマテハン設備の予防保全、24時間継続稼働を実現

トーヨーカネツソリューションズが10月からサービス
IoTでマテハン設備の予防保全、24時間継続稼働を実現

ケース自動保管システム(同社公式動画より)

 トーヨーカネツソリューションズ(東京都江東区)は、10月から、IoT(モノのインターネット)技術を活用した予知保全サービス「TKSL予知保全サービス」を市場投入する。IoTを活用したマテハン設備の予知保全ができるサービスは、国内物流システム機器業界でも珍しい。新サービスなどにより、2020年までに全体で350億―400億円の売り上げを目指す。

 TKSL予知保全サービスは、リフター内に設置したセンサーで振動・温度・音・電流値などに分類したデータを収集し、機械学習の手法により解析。設備故障を未然に防いでマテハン設備の24時間継続稼働を実現。止まらず安定的に稼働し続けられるという。

 これまで定期点検や稼働停止時に保守作業員が従来、経験と勘を頼りに故障を発見し取り換えるという保全作業方法だったが、それでは何時間も止まってしまい、24時間稼働できなかった。人工知能(AI)を駆使して基本的な情報管理やリモート管理で稼働を把握し、人間では検知できないような微細な不具合を検知。マテハン設備のトータルの健康状態を示す。

 同社は17年から専門プロジェクトを立ち上げ、IoT技術活用の基礎研究を進めていた。柳川社長は「IoTやAIを活用できるかがハードルだったが、大学など専門機関との連携で実現した。顧客満足度を追求していきたい」と語った。

日刊工業新聞2018年3月20日
八子知礼
八子知礼 Yako Tomonori INDUSTRIAL-X 代表
 10月から開始ということは現時点ではまだ十分なデータが溜まっていないのかもしれないが、マテハン機器で繋がる環境がようやく出てくることは歓迎される話。IoTに取り組む際に一番やりやすく、かつもっと早くに取り組まれていてもよいソリューションが予兆・予防保全領域。

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