無人フォークリフト型AGVの需要が急増

村田機械、倉庫内の自動化に一役

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菓子工場で使用されるフォーク型AGV
 村田機械はロジスティクス&オートメーション(L&A)部門を持ち、立体自動倉庫から無人搬送車(AGV)、倉庫管理システム(WMS)まで、トータルに手がけている。国内では人手不足の影響で、物流倉庫内での仕分け、搬送など自動化ニーズが高まっている。同社でも物流倉庫や製造業での生産工程や出荷などで使用する、「無人フォークリフト型AGV」の引き合いが増えている。

 同社のフォーク型AGV「Premex SLX」は、自己位置推定と環境地図を自動作成し、最適なルートを自動決定する「SLAM」誘導式だ。平行移動、斜行、180度方向転換ができる。最小旋回半径1・2メートルで、狭い空間でも走行できる特徴がある。

 2012年に発売したフォーク型AGVは、物流センター向けを想定していたが、搬送、棚への荷物の出し入れなどができる。高機能で高価になるため、当初は販売は伸びなかった。

 通販の普及に伴う小口配達物の増加、物流関連の人手不足が顕在化して問題となり、引き合いも増え始めた。L&A事業部営業企画室の根尾佳珠機室長は「現状では17年3月期比3倍の受注になっている」とし、販売台数を年間数十台から3ケタにのせたいという。

 倉庫内での作業以外でも、製薬や食品製造向けで、製造工程間の搬送用途のフォーク型AGVの需要が増加している。例えば、生産設備近くでの原料の分散保管、生産装置への自動供給などの搬送の組み合わせがある。食品製造では、省人化のほか、異物混入を防ぐ狙いがある。

 菓子メーカーでは生産した菓子を、一時保管する。スペースが限られる中で容器を移動させ、隙間なく並べるにはフォーク型AGVが適している。

日刊工業新聞2017年12月13日

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今後、作業環境が厳しい冷凍倉庫などでの需要も見込む。フォークのサイズは小型化する必要はあるが、製造現場での段取り替えに使える可能性もある。 (日刊工業新聞京都総局・水田武詞)

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