プレス機IoT化、1台当たり月額約1万円で中小製造業に

久野金属が提案

 久野金属工業(愛知県常滑市、久野忠博社長)は、中小製造業向けにIoT(モノのインターネット)を簡単に導入できるサービスを4月に始める。専用の送信機をプレス機に取り付け、稼働率や停止時間を見える化。利用者はデータを生産改善に役立てられる。送信機5台導入時で1台当たり月額1万1000円と安価で、中小企業が採用しやすい。

 新サービス「IoT GO(アイ・オー・ティー・ゴー)」は月額料金のほかに、設置費用が別途必要となる。送信機はレンタルで提供する。送信機がプレス機稼働時に発するパルス信号を読み取って、サーバーに送信。サーバーが信号をもとに、プレス機が動いた回数、1回動くのにかかった時間、稼働率などを割り出す。

 解析結果はパソコンやタブレット端末などで見られる。センサーの不具合があった場合は、インターネット経由で遠隔地からメンテナンスでき、利用者の手を煩わせない。

 2017年7月に実施した社内試験では、日々の稼働率を調査。その月のプレス機の平均稼働率が日中で58%と、取り付け前の同年6月の32%と比べ大幅に改善した。「毎日状況を把握し続けることで改善への意識が高まった」(久野功雄専務)としている。

 通常、自社でIoTシステムを構築すると数百万円の費用が必要になる場合もあるという。中小企業にとっては負担が大きいのが導入の課題だった。

『スマートファクトリーJapan2018』
 日刊工業新聞社は「スマートファクトリーJapan 2018」を2018年5月30日(水)~6月1日(金)の日程で、東京ビッグサイトにて開催します。本展示会は、製造工場においてスマートファクトリーを実現するうえで、欠かすことのできない「IoT」や「インダストリー4.0」を搭載した情報管理システムをはじめ、製造設備・装置、その他、生産工場に関する技術・製品を展示公開いたします。
 3回目を迎える今回は「スモールスタート支援ツール」の展示分野を設けたほか、また、同時開催の「2018防災産業展in東京」との連動企画として『スマートファクトリーを支える防災産業ゾーン』、昨年開催した「IoT・AI Innovation Forum」を『IoT・AI Innovationゾーン』として、新たに2つの特設ゾーンを設けます。

日刊工業新聞2018年3月14日

松井 里奈

松井 里奈
03月14日
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この価格でIoTが導入できれば、初期投資で二の足を踏んでいる企業が「試してみてもいいかな」という気持ちになりそうだ。

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