超ハイテン材の自動車部品、世界で初めて冷間プレスで量産
丸順が技術確立、ホンダ向けに採用
丸順は引っ張り強度1180メガパスカルの超高張力鋼板(超ハイテン)材を使った自動車外板部品の冷間プレスによる量産技術を確立した。一般的な鉄の4倍超の強さのハイテン材を使った車用外板部品を、冷間プレスで量産するのは世界初という。軽くて強いハイテン材は、車の燃費改善のため採用が増えている。鋼板を高温にして成形するホットスタンプ材に比べ生産性が高く、コストが抑えられる冷間プレス技術で、受注拡大を図る。
同社はホンダ向けを主力とする車体プレス部品メーカー。今回、超ハイテン材を使った冷間プレスでセンターピラーの量産に成功した。長さ約1300ミリメートルの複雑形状部品で、ホンダが今秋の発売を予定する車種に採用が決まった。
超ハイテン材は硬く、伸びも少ない。そのためシワやうねりが発生しやすく、外観品質が厳しい外板部品を冷間プレスで成形するのは困難とされる。
丸順は加圧能力3000トンのトランスファープレスを使用。金型構造の工夫で材料流入量を制御するほか、シワの原因となる材料余りが発生する直前に独自の新工法により材料を拘束するなどして、シワ発生を抑えた。1分間に20個成形でき、生産性が高い。
鍛圧機械と塑性・レーザー加工の国際展示会「MF‐Tokyo 2017 プレス・板金・フォーミング展」(MF2017)が12ー15日に東京ビッグサイトで開催されます。
同社はホンダ向けを主力とする車体プレス部品メーカー。今回、超ハイテン材を使った冷間プレスでセンターピラーの量産に成功した。長さ約1300ミリメートルの複雑形状部品で、ホンダが今秋の発売を予定する車種に採用が決まった。
超ハイテン材は硬く、伸びも少ない。そのためシワやうねりが発生しやすく、外観品質が厳しい外板部品を冷間プレスで成形するのは困難とされる。
丸順は加圧能力3000トンのトランスファープレスを使用。金型構造の工夫で材料流入量を制御するほか、シワの原因となる材料余りが発生する直前に独自の新工法により材料を拘束するなどして、シワ発生を抑えた。1分間に20個成形でき、生産性が高い。
明日から「MF‐Tokyo 2017」
鍛圧機械と塑性・レーザー加工の国際展示会「MF‐Tokyo 2017 プレス・板金・フォーミング展」(MF2017)が12ー15日に東京ビッグサイトで開催されます。
日刊工業新聞2017年7月10日