電子チケットで入場、交通系IC認証の利用は広がるか

JR東日本子会社がサービス提供へ

 JR東日本メカトロニクス(東京都渋谷区、JREM)は2018年度、「Suica(スイカ)」など交通系ICカードを使うクラウド型ID認証サービスを始める。観光地やコンサート会場などで、登録したICカードをタブレット端末にかざすだけでスムーズに入場できる。電子チケットシステムを簡易に実現可能な点を訴求し、受注獲得を狙う。

 鉄道・バスの移動や電子マネー用途で普及するICカードを、そのまま利用できる。地域で採用すれば複数の博物館、美術館、寺社をめぐる共通入場券や周遊バスの1日乗車券などを1枚のカードで実現できる。毎回の料金決済がいらず、カード1枚で観光できるため、訪日外国人の利便性向上も見込める。

 入場券やサービスなどの購入情報を、交通系ICカード固有の製造IDにひも付けて、データベースに登録する。IDをタブレット端末で読み取り、登録したデータとの照合や処理はJREMのサーバーで集中処理する。

 サーバーは米アマゾンのクラウドサービス「アマゾンウェブサービス(AWS)」で構築した。データ処理量の急増にも柔軟性を持たせた。正常処理ならば、従来の交通系ICカードの決済、改札機通過と遜色ない時間で認証できるという。

日刊工業新聞2018年2月15日

日刊工業新聞 記者

日刊工業新聞 記者
02月16日
この記事のファシリテーター

これまでも、ビルの入退館システムなどでICカードをID認証に使う例はあった。JR東海とJR西日本が昨年導入した新幹線のチケットレスサービス「スマートEX」も交通系ICカードを認証に使う。JREMは、拡張性の高い集中サーバーを強みに、さまざまな生活関連サービスとの連携を増やし、生活インフラとして交通系ICカードの機能を発展させたい考えだ。
(日刊工業新聞第二産業部・小林広幸)

この記事にコメントする

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。