オムロンが披露、世界初の居眠り運転防止技術とは?
車室内のカメラ1台で測定、自覚する前に検知
【米ラスベガス=杉本要】オムロンは人の目の動きをカメラで読み取り、本人が眠気を自覚する前に予兆を検知できる技術を開発した。「前庭動眼反射(VOR)」と呼ばれる微細な目の運動を車室内のカメラ1台で測定する世界初の技術としている。居眠り運転時の警告や高度運転支援システム向けなどを想定しており、2020年にも市場投入する方針だ。
人は歩行や振動などで頭部が揺れると、視野のブレを補正するために瞳孔が頭部の揺れと逆方向に反射的に動く。しかし眠気がある場合などは本人が気付く前からこの反射運動が鈍くなるという。
オムロンが開発したのは高精度な顔認識技術を用いて、カメラ1台で目の動きを計測する技術。従来、微細な眼球運動の検出には頭部に高解像度カメラや加速度センサーを装着する必要があった。
現在、日本の公道で100人程度から数百時間のデータを取得して実験している。眼球運動の検出に加え、目の開き具合や表情などの情報も総合的に組み合わせ眠気レベルを高精度で推定する。
人は歩行や振動などで頭部が揺れると、視野のブレを補正するために瞳孔が頭部の揺れと逆方向に反射的に動く。しかし眠気がある場合などは本人が気付く前からこの反射運動が鈍くなるという。
オムロンが開発したのは高精度な顔認識技術を用いて、カメラ1台で目の動きを計測する技術。従来、微細な眼球運動の検出には頭部に高解像度カメラや加速度センサーを装着する必要があった。
現在、日本の公道で100人程度から数百時間のデータを取得して実験している。眼球運動の検出に加え、目の開き具合や表情などの情報も総合的に組み合わせ眠気レベルを高精度で推定する。
日刊工業新聞2018年1月12日