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ドローンで避難誘導、新宿中央公園で実証

損保ジャパン日本興亜や工学院が行政と連携
ドローンで避難誘導、新宿中央公園で実証

実証実験で都庁付近を飛ぶドローン

 損保ジャパン日本興亜や工学院大学、新宿区などは、飛行ロボット(ドローン)からの音声案内で災害時の避難指示を行う実証実験を新宿中央公園(東京都新宿区)で行った。公園から離れた工学院大内に指揮命令拠点を置き、テレビ会議システムでドローンやオペレーターと連携し避難誘導の音声指示を出すなどした。実験の結果を踏まえ、より現実的なシステム作りを進める。

 東京・新宿周辺に位置する大学や企業が参加し、災害に強い都市環境を構築するプロジェクト「チーム・新宿」のメンバーがこのほど実施した。

 使用したドローンは中国DJI製。損保ジャパンが保険調査などに活用しているドローンを使った。上空50メートル、75メートル、100メートルからスピーカーで合成音声による災害情報の訓練放送を流す実験の後、自動飛行するドローンの音声で避難者に見立てた参加者が公園内を移動する実験を実施した。
日刊工業新聞2017年12月15日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
今回、ブイキューブロボティクス(東京都渋谷区)のテレビ会議システムを利用して公園と命令拠点、新宿区役所を結び、遠隔指示や誘導の実効性を検証した。

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