ロボットに感じる「不気味の谷」=未知への不安 食わず嫌いにも関係していた
日本学術振興会の佐々木恭志郎特別研究員(九州大学所属)と九州大学の山田祐樹准教授らは、ロボットの容姿が人間に近づくと不気味に感じてしまう「不気味の谷」という現象が、人間が未知に感じる不安に関連していることを実証した。
511人の被験者に対し、佐々木研究員の顔写真と人形の顔写真の合成イメージを見せて不気味さを評価。同時に不安を測るテストの成績と関連を調べた。すると未知への不安と不気味さが有意に相関していた。
顔写真と人形の写真を合成すると人42―83%の合成比率で、人間か人形か判断しづらくなる。この判断困難な合成イメージから感じる不気味さと、精神テストでの未知への不安が相関関係にあった。
すでに感じている不安や、もともとの不安の抱きやすさなどとは相関はなかった。未知への不安は、外国人恐怖症や食わず嫌いなどにも関係しているとみられる。
511人の被験者に対し、佐々木研究員の顔写真と人形の顔写真の合成イメージを見せて不気味さを評価。同時に不安を測るテストの成績と関連を調べた。すると未知への不安と不気味さが有意に相関していた。
顔写真と人形の写真を合成すると人42―83%の合成比率で、人間か人形か判断しづらくなる。この判断困難な合成イメージから感じる不気味さと、精神テストでの未知への不安が相関関係にあった。
すでに感じている不安や、もともとの不安の抱きやすさなどとは相関はなかった。未知への不安は、外国人恐怖症や食わず嫌いなどにも関係しているとみられる。
日刊工業新聞2017年11月3日