NTT西、道路点検はAIで!自治体の負担を減らせるか

4Kカメラで撮影した道路映像をAIで分析

 NTT西日本は2017年度内に、人工知能(AI)を用いて道路の損傷具合を効率点検する自治体向けサービスを始める。4Kカメラで撮影した道路映像をAIで分析するほか、道路の起伏はスマートフォンで測定し、劣化場所を特定して地図に表示する。同社はコールセンターへのAI導入や、ドローン(飛行ロボット)によるインフラ点検など、先端技術を使ったデータ収集・分析事業を強化しており、新サービスもその一環。

 従来、道路点検は高価な専門機器や目視作業が必要で自治体の負担が大きかった。新サービスの価格は今後詰めるが、設備工事を担う子会社の車両などにカメラを載せて点検車にして走らせることとAI活用で、従来より安価に設定する方針。西日本地域から始める。

 同サービスでは道路の起伏度合いを表す「平たん性」と、ひび割れ箇所を地図に示す。平たん性は車両走行時にスマホの加速度センサーを使って測定し、収集データを独自のアルゴリズムで解析して導き出す。

 ひび割れ測定は、車のダッシュボードに取り付けた4Kカメラの映像をAIで分析して特定する。これらのデータとGPS(全地球測位システム)をひも付け、地図データの劣化・損傷箇所をクリックすると、周辺状況を画像確認できる機能も載せる。

 同様のサービスはNTTグループのシステム開発会社などが実証実験に取り組んでいる。NTT西の新サービスはこうしたグループの保有技術を有効活用する。

日刊工業新聞2017年10月23日

川上 景一

川上 景一
10月24日
この記事のファシリテーター

 道路やトンネル、橋などの生活に欠かせないインフラは、安全で、利用者が安心して使えることが最優先だが、老朽化が進み、自治体にとって大きな問題となっている。道路の損傷具合を効率的に点検するNTT西日本のサービスがこの社会課題の解決に貢献することを期待したい。2017年3月に第2回JEITAベンチャー賞を受賞し、先日のCEATECJAPAN 2017にも出展した東大発ベンチャーの「エクスビジョン」も、高速画像処理技術を用いて、道路を高速に走る車両から撮影した画像からトンネルの微細なひび割れを検出する可能性を追求している。いろいろな取り組みが広がり、繋がって、インフラの効率的な維持・管理の実現に役立って欲しい。

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