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中京大とNTT西、アスリート育成でタッグ。新トレーニング手法確立へ

陸上、水泳、スケートなどで
中京大とNTT西、アスリート育成でタッグ。新トレーニング手法確立へ

ウエアから取得したデータを映像・数値化した液晶画面㊨とウエアを着用した中京大学生

 中京大学とNTT西日本は、情報通信技術(ICT)を活用してトップアスリートの育成で協力する。導電性を持つ機能素材「ヒトエ」と送信機を使ったスポーツウエアにより、装着者の心拍数や3軸の加速度データを取得。心拍数から分析したベストコンディション時の心理状態や各場面に応じた効率的なトレーニング手法などを探る。NTTの技術を用い、映像によってフォームも比較する。陸上や水泳、スケート競技などで利用していく。

 ヒトエは2014年にNTTと東レが共同開発した。使用するウエアには心臓を挟むよう両胸にヒトエを縫い付け、取得したデータを胸中央に付けた送信機に収集し、分析する。

 加えて、NTTが開発を進める映像データの自動同期・遅延再生技術を使い、撮影した映像と比較したい映像を重ね合わせてフォームを分析する。

 両社の技術を持ち寄り、アスリート向け新トレーニング手法の確立を目指す。
日刊工業新聞2016年12月8日
斉藤陽一
斉藤陽一 Saito Yoichi 編集局第一産業部 デスク
 中京大と聞いてパッと思い浮かぶ種目はフィギュアスケート。記事中にある3軸の加速度データ取得は、まさにスケートのジャンプやスピンの解析にうってつけではないかと思います。平昌冬季五輪で成果が早くも現れるか、期待したいです。

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