ぱりっとした「シャウエッセン」の秘密は品質と工場にあり!

工場内に計143台のカメラを設置

材料同様に重視


 日本ハムファクトリー(静岡県吉田町)の兵庫工場(兵庫県小野市)は、「シャウエッセン」などで知られる日本ハムのハム・ソーセージ専門工場だ。1996年に現在の1期棟を開設し2016年10月に2期棟を設置した。現在はあわせて年2万3500トンを生産する。

 シャウエッセンは、「お湯で3分間ボイルするのがこつ。そうすると、ぱりっといい音が出る」と調理法を紹介するのは中谷章一取締役工場長。食欲をそそる音を作り出すため、豚肉を詰める羊腸に品質の高いものを使用するなど、材料にこだわりを持つ。だが材料同様に重要視しているのは工場の生産設備の効率化と安全性だ。

 2期棟の増設にあたり他社の工場を見学して参考にしたほか、既存の1期棟の稼働状況をモデルにした。1、2階を利用した製造ラインを作り、動線が交錯しないようにしている。限りあるスペースを有効活用したのが特徴だ。また将来的な人手不足や高齢化に対応できるように、梱包(こんぽう)ラインは省人化し、人の手が入らないように工夫した。

 効率化のほか、異物混入や衛生面に配慮した取り組みにも注力する。衛生面や安全面、コスト面を考慮し、床のドライ化に注意を払う。配管に積もったほこりやさびの落下による異物混入を防ぐため、配管を可能な限り天井に埋め込んだ。深夜になると毎日、設備の一斉洗浄を行う。中谷工場長は「これを怠ると食中毒でアウトになる。かたくなに守っている」と強調する。

カメラ143台設置


 人による異物混入を防ぐフードディフェンスを実現するため、工場内に計143台のカメラを設置。当初は抵抗感があったが、中谷工場長は「時間をかけて説明し、理解してもらった」と振り返る。

 仮眠ができる休憩室を男女で分けるなど、従業員の福利厚生面も配慮。食堂を明るい雰囲気にし従来よりスペースを広げ、工場で働く従業員が一堂に集まれるようした。中谷工場長は「伝達事項が1回で済み、全員に伝わりやすい」とチームワークを育んでいる。
(文=大阪・石宮由紀子)

日刊工業新聞2017年10月17日

昆 梓紗

昆 梓紗
10月17日
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ウインナーは絶対に「シャウエッセン」と決まっている我が家。お湯で3分間ボイルの極意、さっそくやってみようと思います。

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