高効率エンジン加工技術、日産がドイツの工作機械メーカーに供与
ライセンス収入を新技術の開発投資に
日産自動車は、独自の高効率エンジン加工技術のライセンスを、ドイツ工作機械メーカーのヘラー(ニュルティンゲン市)に供与した。これにより、自動車メーカー各社は同技術を利用したヘラー製の工作機械を導入することで、エネルギー効率の高いエンジンの品質安定化と量産が可能となる。日産はライセンス供与で得た収入を新技術の開発投資に充てる。
同技術「ニッサン・マシニング・ラフニング・プロセス(NMRP)」は、ボーリング加工の一種。工具と加工条件を最適化することで、エンジンのエネルギー効率向上に必要な鉄系溶射皮膜を強固に密着するようにシリンダーボアの内面を粗面化する。
NMRPと適切な溶射技術を組み合わせることで、鉄系溶射皮膜を持つエンジンを安定的かつ安価に量産が可能。日産は「GT―R」のVR38DETエンジンを皮切りに、「ジューク16GT」や「インフィニティQ50」などミニバン、小型車向けの低燃費エンジンにも鉄系溶射皮膜の採用を広げている。
同技術「ニッサン・マシニング・ラフニング・プロセス(NMRP)」は、ボーリング加工の一種。工具と加工条件を最適化することで、エンジンのエネルギー効率向上に必要な鉄系溶射皮膜を強固に密着するようにシリンダーボアの内面を粗面化する。
NMRPと適切な溶射技術を組み合わせることで、鉄系溶射皮膜を持つエンジンを安定的かつ安価に量産が可能。日産は「GT―R」のVR38DETエンジンを皮切りに、「ジューク16GT」や「インフィニティQ50」などミニバン、小型車向けの低燃費エンジンにも鉄系溶射皮膜の採用を広げている。
日刊工業新聞2017年9月15日