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毎時40杯の全自動「そばロボット」が駅ナカ店にやってくる

2021年の商品化目指す
毎時40杯の全自動「そばロボット」が駅ナカ店にやってくる

駅ナカの立ち食いそば店での実証を経て来年の商品化を目指す

コネクテッドロボティクス(東京都小金井市、沢登哲也社長、03・4520・5786)は、そばロボットを開発した。駅ナカの立ち食いそば店などの利用を想定しており、3月中旬にJR中央線の東小金井駅「そばいち」で実証実験を始める。そばをゆでる容器の“てぽ”に生そばをセットすれば、後はロボットがゆで、ぬめりを取る水洗い、そばのコシをつくる水締め、水切りの工程を流れに沿って全自動で行う。実証実験を経て2021年にも商品化する考えだ。

ロボットのそばの製造能力は毎時40杯。人間のほぼ0・5人分としているが、ロボットのため長時間連続稼働が可能だ。設置面積は横2195ミリ×奥行き600ミリメートルで、ゆでマシンや水洗機などが一列に並び、ロボットが流れに沿ってそばを引き上げたり、水に漬けたりしていく。ゆで時間は100秒に調節。そばを3連パックにすることで作業効率を高めた。アームロボットは台湾製にし、低価格化を図った。

駅ナカの立ち食いそば店は、顧客が乗車前や乗り継ぎの合間に短時間で食事を済ませるケースが多い。このため店内作業にも高い効率性が求められる。店員は立ち作業が多く、高齢者には負担が重い。そばロボットは職場改善の強力な“助っ人”になりそうだ。

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日刊工業新聞2020年2月20日

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