ファミリーに大人気、「鉄道博物館」はテーマパークなの?

「あくまで博物館。何か一つでも学んでもらえるとうれしい」

36両の実物車両を展示する車両ステーション。中央には転車台があり、回転実演も行っている

 新幹線と在来線の線路に挟まれた細長い敷地に立地する鉄道博物館。屋外含め40の実物車両、E5系のモックアップ(模型)を展示しており、日本最大級の鉄道ジオラマも有する。2018年7月の改修で新館がオープン。鉄道の運転シミュレーターや鉄道文化ギャラリーなどがあり、子どもから高齢者まで幅広い世代が楽しみながら学ぶことができる。  鉄道博物館は06年に閉館した交通博物館を引き継ぎ、JR東日本の創立20周年記念事業のメーンプロジェクトとして、07年10月14日の鉄道の日にオープンした。今年の10月で12周年を迎える。  本館の車両ステーションでは、国の重要文化財の1号機関車やC57をはじめとした蒸気機関車、EF55など電気機関車、皇族が乗車する御料車など36両の実物車両を展示。当時の鉄道の姿を楽しむことができる。  横23×奥行き約10メートルの日本最大級の鉄道ジオラマは、改装の際に観客席との仕切りガラスを撤去したことで臨場感を演出した。そのほか、150年にわたる鉄道技術の進化の過程を学べる歴史ステーションや鉄道を支えるさまざまな仕事を体験できる仕事ステーションなどがある。  鉄道の運転体験は、午前中で整理券がなくなってしまうほど非常に人気が高い。東北新幹線「はやぶさ」のE5シミュレーターは時速320キロメートルを体験できる。決まった時間で駅間を走行できるか、正しい位置に停車できるかなどが試される。D51形蒸気機関車を再現したSLシミュレーターは本物のパーツを使うなど本格的なもので揺れもリアル。本職の運転士もこのシミュレーターを使って練習するという。  4月、来場者が1100万人を突破した。来場者層はファミリー層が約6割を占める。ここ数年で訪日外国人(インバウンド)が増加しており、フロアガイドや鉄道博物館アプリは多言語に対応している。  テーマパークに位置付けられがちな鉄道博物館だが、同館の奥原哲志主幹学芸員は「当館はあくまで博物館。何か一つでも学んでもらえるとうれしい」と話す。 【メモ】▽開館時間=10―18時(毎週火曜日、年末年始は休館)▽入館料=一般1300円、小中高生600円、3歳以上未就学児の幼児は300円▽最寄り駅=ニューシャトル鉄道博物館(大成)駅▽住所=さいたま市大宮区大成町3の47▽電話番号=048・651・008

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