小樽商科や帯広畜産と経営統合する北見工大、新学長が描く未来

鈴木聡一郎学長インタビュー

鈴木聡一郎学長

 北見工業大学は5月29日、小樽商科大学、帯広畜産大学と経営統合の合意を発表した。寒冷地工学など特色を生かしたまま、合理化や強力な地域貢献が進む見込みだ。着任早々、大改革を率いることになった鈴木聡一郎学長は「認められるには改革を早くする必要がある。地方大学は安穏としていられない」と強調する。  ―共に地域の中小規模の単科大学で分野は補完的。統合の話は急進展したようですね。  「地域貢献の大学の教育・研究をどのように守るかを昨年度末に事務局長、次いで学長が協議をしてきた。現在の『3国立大学法人3大学』から、2022年度に北海道連合大学機構(仮称)を置いた『1国立大学法人3大学』になる計画だ」  「運営の効率化、質の高い受験生の確保、各種活動の幅の拡大が期待できる。大型プロジェクトも本学だけでは限界があるが、商・農・工3大学の密接な連携で魅力的になる」  ―17年度実施の全学再編も、工学教育改革の先進です。  「伝統的な分野縦割りを、地球環境工学科と地域未来デザイン工学科の2学科に変えた。学生は共通カリキュラムで視野を広くした上で、エネルギーや社会インフラなど計8コースから選択して専門性を高める。基盤的、学際的な学びを両立させる仕組みだ」  ―平昌五輪で“カーリングの北見”が全国に浸透しました。  「私が立ち上げた本学冬季スポーツ科学研究推進センターは、カーリングとアルペンスキーの工学研究を行う他大学にないものだ。試合データを収集・解析するカーリングの戦術支援システムは、『LS北見』のチームが活用している。日本人の骨格に合ったスキーブーツも実用化した。企業連携はさらに強化したい」 (聞き手・山本佳世子)

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