プラグインハイブリッド車に採用された新方式クラッチとは?
日本精工、かみ合い機構で薄型化。燃費向上に貢献
日本精工は一方の方向のみに回転を伝達するポール式ワンウェイクラッチを開発した。逆方向への回転をかみ合いで防止する機構を採用し、摩擦で逆回転を防ぐ従来製品と比べ厚みを3分の1に薄くした。摩擦抵抗も同90%低減し、燃費性能を0・7―0・8%向上できる。このほど二つのモーターを搭載したプラグインハイブリッド車(PHV)に採用された。採用車種や用途の拡大を本格化し、2022年に売上高で20億円を目指す。
PHVではポール式ワンウェイクラッチをエンジンと発電するためのモーターの間に設置。発電用のモーターをもう一つの駆動用モーターを補助するために使用する場合に、エンジンが逆方向に回転するのを防ぐ。
かみ合い方式の採用により摩擦方式と比べ逆方向への回転を防ぐトルク容量を2・5倍に拡大し、クラッチの薄型化を実現。潤滑油も使うことなく、摩擦抵抗を低減できる。
PHVではポール式ワンウェイクラッチをエンジンと発電するためのモーターの間に設置。発電用のモーターをもう一つの駆動用モーターを補助するために使用する場合に、エンジンが逆方向に回転するのを防ぐ。
かみ合い方式の採用により摩擦方式と比べ逆方向への回転を防ぐトルク容量を2・5倍に拡大し、クラッチの薄型化を実現。潤滑油も使うことなく、摩擦抵抗を低減できる。
日刊工業新聞2017年5月25日