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小型トラックに重機操作室、コベルコ建機が新システム

小型トラックに重機操作室、コベルコ建機が新システム

全国各地の展示会などに出かけて遠隔操作をデモンストレーションする専用トラック「モバイルダイブスポット」

コベルコ建機は二次災害の危険が残る災害復旧現場向けに、安全な場所から重機を遠隔操作する移動システムを開発する。狭い道でも小回りが効く小型トラックに、現場を俯瞰するカメラや無線通信設備、遠隔操作用コックピットを搭載し、現場到着後は短時間で稼働可能。周囲の環境変化を把握しつつ、実際の作業を無人化することで安全で迅速な復旧を実現する。頻発する大規模災害に有効なシステムとして実用化を急ぐ。

同社は2022年12月から、重機の遠隔操作・施工管理システム「K―DIVE」を展開している。その普及に向けて、展示会などの出先で遠隔操作を披露する専用トラック「モバイルダイブスポット=写真」をこのほど完成。これを実際の現場でも使えるように検証を進めていく。

K―DIVEの遠隔操作用コックピットには、現場の重機に発生する振動や傾き、音などがフィードバックされ、実際に搭乗しているような操縦が可能。

オフィスからの遠隔操作や開発中の自動運転なども想定する一方、災害復旧では、状況に応じて柔軟な作業が求められるため、現場に出かけて遠隔操作する必要があるという。


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日刊工業新聞 2024年10月30日

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