ＮＴＴドコモは２０２４年度中にサッカーＪリーグ全６０クラブと地域連携パートナー契約の締結に向けた協議を進める。１日にＪ２の栃木ＳＣと契約するなど東北や関東、沖縄の計９クラブと締結済み。今後、九州や中国・四国など全国のＪクラブとの契約を目指す。スマートフォン決済「ｄ払い」やポイントサービス「ｄポイント」を用いたキャンペーンを実施し、スタジアムの来場者やその周辺の飲食店などの集客増につなげる。

各Ｊクラブのスタジアムやホームタウンなどを対象に、ｄ払いが利用可能な飲食店や小売店を開拓する。例えば栃木ＳＣを応援し、ｄ払いに加盟した店舗は「ｄ払い×栃木ＳＣ応援店」となる。同応援店でｄ払いを利用した人に栃木ＳＣから応援グッズや観戦チケットなどが当たるキャンペーンを実施。栃木ＳＣの試合観戦者を対象としたｄ払いやｄポイントのキャンペーンも行う。

ｄ払いのスマートフォンアプリケーションで利用者が応援するＪクラブのイベント案内などを通知し、Ｊクラブの集客を支援する。スタジアム周辺の携帯電話販売店「ドコモショップ」を用いた応援施策も検討する。

スタジアムやその周辺でのｄ払い利用データに基づいた販売促進策も打てる。おすすめの応援店など利用者の属性に応じた効果的な情報を発信できる。契約するＪクラブが増えればダービーマッチ時の合同キャンペーン、アウェー来場者向けのおすすめ店舗情報の提供なども行える。

ＮＴＴドコモは１７年からＪリーグとトップパートナー契約を結んでいる。Ｊリーグの成長戦略「６０クラブがそれぞれの地域で輝く」の実現に向け、クラブを中心とした地域経済活性化の取り組みの一環として、２３年１１月にＪ２のベガルタ仙台と協業契約を結んだ。２４年３月からは同契約を結んだ東北地方の計７クラブとｄ払いを用いた合同応援キャンペーンを実施中。約３０００店舗が参加している。２４年５月にはＪ３のＦＣ琉球とも同契約を締結した。