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酒井重工が新開発、小型電動舗装ローラーの利点

酒井重工が新開発、小型電動舗装ローラーの利点

ハンドガイドタイプの電動ローラー

酒井重工業は小型の道路工事用電動式ローラーを開発し、10月に市場投入する。人間が手押しして操作するハンドガイドローラータイプで、ホンダ製のカセット式リチウムイオン電池(LiB)を駆動源に採用。2時間程度の連続稼働が可能。電動式のため排ガスがゼロで低騒音である利点を武器に、年間100台規模の売り上げを目指す。

新開発の「HV620evo」は0・6トンクラスの小型道路工事用電動式ローラー。稼働中に電池パワーが残り少なくなっても、新電池に取り替えることで作業を続けられる。

都市部では車の通行を妨げない見地から、夜間に工事を行う例が増えている。そのため酒井重工業では同ローラーの騒音が小さい点が、住宅地付近の舗装工事や夜間工事に向くと見て提案する。

同社はこれまでに、2・5トンと4トンクラスのローラーで電動化研究に取り組んできており、実証試験も行っている。ただ、ショベル同様にローラーも現状では電池価格などの問題で車両価格が一般車の3―4倍になってしまい、大手建設会社でも容易に購入できない実情がある。

その点、0・6トンクラスの小型機種であれば車両価格がもともと安い分、購入のハードルが低くなる。またハンドガイドローラーは都市部の工事や夜間工事で多く使われるため、電動化の長所が生きやすい。

現在、国土交通省が電動建機の普及を図る「GX建設機械認定制度」を設けており、これに認定されればさらにユーザーは購入しやすくなる可能性もある。脱炭素化対応の動きを追い風に、トンネルや地下などの閉鎖空間や食品工場、農業関係の工事にも電動化の利点が見込めるとみて拡販する。

日刊工業新聞 2024年7月18日

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