高さ390m…日本一の超高層ビル向け173台受注、日立の昇降機の性能
日立製作所は12日、東京駅日本橋口前に建設中で日本一の高さ約390メートルとなる超高層ビル「トーチタワー」向けに昇降機173台を受注したと発表した。受注金額は非公表だが、数十億円規模と見られる。日立グループとして、国内では過去最大の受注だという。併せて行き先階予約・運行管理システムも提供する。
子会社の日立ビルシステム(東京都千代田区)との受注。両社では、定格速度分速300メートル、最大積載量2300キログラム×2(定員35人×2)のダブルデッキエレベーターのほか、定格速度分速480メートルの超高速エレベーターなどエレベーター117台を納入する。エスカレーターは、屋外型として日本一の高さに位置するエスカレーターなど56台を納める。
このほか、エレベーターの効率的な配車のため、エレベーターホールに設置した装置などで行き先階を登録する予約システムのほか、人工知能(AI)で複数台のエレベーターを配車する運行管理システムを提供する。
さらにロボットのエレベーター活用を見据えた機能も提供し、ロボットの利活用に貢献する。
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日刊工業新聞 2024年6月13日