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豊田合成が内外装品で検討、スギ成分配合プラスチックの性能

豊田合成が内外装品で検討、スギ成分配合プラスチックの性能

改質リグニン配合ウレタンを使用したハンドル

豊田合成は森林研究・整備機構と共同で、スギの成分を配合した「改質リグニン配合プラスチック」を開発した。脱炭素社会実現のほか、全国各地で豊富に存在するスギ材の有効活用を促進する。今後はハンドルなど内外装部品への適用を検討する。

植物の細胞と細胞をつなぎ合わせる接着剤の役割を持つ「リグニン」をスギから抽出した「改質リグニン」をウレタンやナイロンに配合した。改質リグニンは耐熱性・加工性に優れ、プラスチック製品の石油由来材を一部代替した。

政府は花粉症対策としてスギの伐採や、花粉が少ないスギへの植え替えなどを推進する。豊田合成はスギ材に4―5割含まれるセルロースをセルロースナノファイバー(CNF)強化プラスチックとして活用。同3割ほど含まれるリグニンを使用することで、スギ材の有効活用をさらに一歩進める。


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日刊工業新聞 2024年05月24日

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