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1チップで200mW級…豊田合成の「深紫外線LED」、世界トップクラスの光出力実現

1チップで200mW級…豊田合成の「深紫外線LED」、世界トップクラスの光出力実現

高出力UV-CLED

【名古屋】豊田合成は22日、世界トップクラスの光出力を実現した深紫外線発光ダイオード(UV―CLED)を開発したと発表した。青色LEDの結晶化・設計技術を応用。350ミリアンペアの電流での駆動時に、1チップで従来比4倍となる200ミリワット級の出力を可能にした。約3倍の除菌能力向上を見込む。水や空気などの除菌で水銀ランプの代替品として提案する。

チップ内部での光の吸収を低減。またチップデザインや構造の変更など光の取り出し技術を向上した。高出力化によりLEDの搭載個数を削減でき、小型化に貢献。低電流駆動で寿命も延長できる。すでに国内外でサンプルの販売を開始した。

UV―CLEDは水銀フリーで小型、長寿命といった利点がある。ただ、水銀ランプとの比較で出力や効率の低さが普及のハードルとなっていた。

今後も出力や効率の改善により、2027年以降に市場が伸びるとみている。浄水場や養殖場、大空間の除菌装置などインフラへの採用も狙い、30年に数十億―100億円規模の売り上げを目指す。


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日刊工業新聞 2024年04月23日

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