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人工筋肉でぴったりフィットする車用シート、トヨタ紡織がイベント出展する狙い

人工筋肉でぴったりフィットする車用シート、トヨタ紡織がイベント出展する狙い

人工筋肉を使って乗員の体を支える自動車用シートのコンセプトモデル「VODY2.0」

東京クリエイティブサロンに初出展

「あなたにぴったりのシートを作ります」。トヨタ紡織は14日、人工筋肉を使って乗員の体を支える自動車用シートのコンセプトモデル「VODY2・0」を、東京都内で開幕したファッション・デザインイベント「東京クリエイティブサロン」に初めて出展した。

24日までのイベント期間中、東京・渋谷駅近くの商業ビルに実機を展示し、一般客に座り心地などを試してもらう。自動車関係者以外の意見を聞き、新しい用途の開発やシート開発の仲間作りにつなげたい考えだ。

VODY2・0は、ゴムチューブを空気圧で膨らませて形状を変化させる人工筋肉を、シートの背もたれと座面部に張り巡らせており、「座った人の体形や姿勢にフィットするオーダーメードのシートを作れる」(安田仁司トヨタ紡織デザイン部部長)。

車のステアリングやアクセル・ブレーキペダルの動きに合わせて形状を変え、乗員の体が前後左右に揺れるのを支えることもできる。

長時間座っても疲れないように、形状を変えてリフレッシュ効果を生み出す使い方なども検証している。

日刊工業新聞 2024年03月15日

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