三菱重工が引き渡し、海自向け潜水艦「じんげい」の全容
三菱重工業は海上自衛隊向け潜水艦「じんげい」の引渡式・自衛艦旗授与式を神戸造船所(神戸市兵庫区)で開き、防衛省に引き渡した。増田和夫防衛事務次官や同社の江口雅之執行役員ら約300人が参加した。
「じんげい」は、「たいげい」型潜水艦の3番艦。全長84×幅9・1×深さ10・4メートルで、基準排水量は約3000トン。機関形式はリチウムイオン電池(LiB)搭載のディーゼル電気推進1軸で6000馬力を出力する。女性自衛官の勤務に対応し、居住区内に仕切りを設けるなど勤務環境を整えた。
建造費は約699億円。神奈川県の横須賀基地に配備される。同造船所で戦後に建造した30隻目となる。
日刊工業新聞 2024年03月11日