ホンダが投入、新型「アコード」に国内初搭載した機能
ホンダは、5人乗りセダンハイブリッド車(HV)「アコード」の新型を8日に国内で発表した。アコードの11代目モデル。先代モデルより全長を75ミリメートル、後部車輪間距離(リアトレッド)を10ミリメートル長くした一方、ホイールベースと全高は維持して、ロー・アンド・ワイド(低くて広い)な安定した外観とした。消費税込みの価格は544万9400円。月200台の販売を計画する。
パワートレーン(駆動装置)は排気量2・0リットルの直噴アトキンソンサイクルエンジンと発電用と走行用の2モーターを内蔵した電気式無段変速機(CVT)のハイブリッド。
国内で初搭載の機能も多数盛り込んだ。新開発の「モーションマネジメントシステム」はカーブの旋回時にモーターのトルクとブレーキを統合制御し、減速して前輪に荷重を載せて、旋回しやすくするシステム。
安全装備では最新の全方位安全運転支援システム「ホンダセンシング360」を国内初搭載。従来の安全運転支援システムに、前方交差車両警報や車線変更時の衝突抑制、車線変更支援の機能を加えた。2025年には車両周辺の死角を減らし、交通事故の回避やドライバーの運転負荷を軽減する「ホンダセンシング360プラス」の搭載を予定する。
車室内のインターフェースは、オーディオやエアコンなどを操作する12・3インチディスプレーや11・5インチヘッドアップディスプレーなどを採用し、使いやすさを向上。国内向けでは同社で初めて、米グーグルの音声アシスタントや地図などのアプリケーションを利用できるようにした。
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日刊工業新聞 2024年03月08日