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トヨタが3300億円投資、ブラジルで環境対応車を増産

トヨタが3300億円投資、ブラジルで環境対応車を増産

※イメージ

トヨタ自動車は2030年までにブラジルで110億レアル(約3300億円)を投資する。ガソリンにエタノールを混ぜた環境負荷を低減する燃料で走行する車両やエンジンの生産能力を拡大する。まずは26年までに50億レアル(約1500億円)を投じる計画。現地政府による電動車の優遇政策に対応するほか、生産施設の効率化を含めた生産体制の増強につなげる。

現地法人のトヨタ・ド・ブラジル(サンパウロ州)が発表した。投資計画のうち、25年にポルト・フェリス工場(同)でハイブリッドシステム向けエンジンの現地生産を始める。26年にはガソリンにエタノールを混ぜた燃料で走行するハイブリッド車の新規モデルの投入や、ソロカバ工場(同)では車載電池の組み立てを行う方針。

同現地法人は1957年に設立した。従業員は24年3月時点で5978人。投資に合わせ、30年までに新規雇用者として2000人を見込む。

ブラジルではサトウキビ由来のエタノールを燃料に使用する「フレックス車」が普及する。ハイブリッドシステムと組み合わせることでエネルギー使用のさらなる低減を実現する。


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日刊工業新聞 2024年03月07日

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