トヨタが車載電池のPEVEを完全子会社化する狙い
トヨタ自動車は5日、車載電池を手がけるプライムアースEVエナジー(PEVE、静岡県湖西市、岡田政道社長)を完全子会社化すると発表した。同社はパナソニックホールディングス(HD)が共同出資先となっていたが、3月下旬にもトヨタが完全子会社化する。今後、社名の変更も検討する。
トヨタはPEVEを完全子会社化することで、電気自動車(EV)用をはじめ多様な電動車用電池の量産体制を強化する狙いがある。PEVEはこれまでハイブリッド車(HV)向け電池を主に生産していたが、2024年に稼働予定の新居工場(静岡県湖西市)では26年にもEV用電池の生産を始める計画。また、今後プラグインハイブリッド車(PHV)向けも手がける。
トヨタはPEVEのほか、パナソニックHDが49%出資するプライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES、東京都中央区、好田博昭社長)や豊田自動織機からも電池の供給を受けている。
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日刊工業新聞 2024年03月06日