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凧で船舶を推進するシステム製品化へ、川崎汽船の本気度

仏社事業買収で開発加速

川崎汽船は、凧(たこ)を使って風力を船舶の推進に利用するシステム「シーウイング=イメージ」事業を仏エアシーズから取得した。新会社の仏オーシャニックウィングが同事業を承継し、事業を開始した。取得額は非公表。これまで川崎汽船はシーウイング搭載船の実証運航を行うなどエアシーズと共同で開発を進めており、事業取得によりシーウイングの技術確立と製品化の取り組みを加速する狙い。

シーウイングは、搭載によって約20%の二酸化炭素(CO2)排出量削減を見込める。CO2排出量の少ない液化天然ガス(LNG)燃料などとの相乗効果により、大幅な排出削減が期待できる。既存船にも搭載できる。

日刊工業新聞 2024年02月19日

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