ミネベアミツミがツバキ・ナカシマからボールネジ事業を買収する背景
ミネベアミツミは工作機械で刃がワーク(加工対象物)に入る際の位置決めなどに使うボールネジやボールウェイの製造事業を、精密部品を手がけるツバキ・ナカシマから買収する。買収額は非公表だが、30億円程度とみられる。ボールネジは市場拡大が期待できるが、ミネベアミツミは手がけていなかった。買収で事業を拡充し、成長につなげる。
ツバキ・ナカシマが新設する会社に同事業を移し、この新会社をミネベアミツミが12月10日付で買収する。ボールネジの世界市場は足元で2000億円規模で、ツバキ・ナカシマのシェアは約2%。ミネベアミツミはベアリング以外の機械加工品の強化が経営課題の一つで、23年末には欧州の航空機部品メーカーの買収を発表した。
日刊工業新聞 2024年2月13日