「EVトラック」最適運用、三菱ふそうがソリューション開発で拡販狙う
三菱ふそうトラック・バスはESR(東京都港区)などと協力し、電気自動車(EV)トラックを最適に運用するためのソリューション開発を始めた。
ESRの物流施設に三菱ふそうのEV小型トラック向け急速充電器を順次整備するほか、同施設で再生可能エネルギーを車両に供給する事業モデルの立案など多角的な取り組みを想定。
カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の物流に配慮しつつ顧客の利便性を最大化し、三菱ふそうのEVトラック拡販を狙う。
三菱ふそう、ダイムラー・トラック・ファイナンシャルサービス・アジア(DTFSA、東京都港区)、ESRの3社が協業する。三菱ふそうのEV小型トラック「eキャンター」や、開発中の燃料電池車(FCV)トラック、電池交換式のEVトラックなどのゼロエミッション車(ZEV)を効率運用するためのソリューションを検討する。
具体的にはESRの既存施設へのeキャンター向け急速充電器の設置や、今後ESRが開発する施設へのグリーン充電網の整備、バッテリーの2次活用の検討などに取り組む。
商用車の電動化はコストや充電網不足などが課題で普及途上だ。三菱ふそうはこうした顧客の課題を解決するための包括的な支援を推進しており、今回の協業もその一環となる。
日刊工業新聞 2024年02月02日