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プロテリアルが開発、鉄道車両用「銅合金トロリ線」の性能

プロテリアルが開発、鉄道車両用「銅合金トロリ線」の性能

長寿命化でメンテナンス性を高めた

プロテリアル(旧日立金属)は、長寿命化を図りメンテナンス性を高めた鉄道車両向けの銅合金トロリ線「GT―SNNS170」を開発したと発表した。JR四国が瀬戸大橋線が通る同大橋の橋梁部で、従来の純銅トロリ線から順次張り替えを行う。

銅にスズとインジウムを添加し、80%超の導電率を維持しつつ純銅線に比べ耐引張荷重を20%以上強化。線には管理用の溝を設けることで、摩耗状態の視認性に優れる構造とした。

JR瀬戸大橋線は海上路線特有の過酷な環境下にあり、橋梁部への負荷低減のためトロリ線更新では、架設系統設備全体の軽量化と長寿命化が課題だった。

開発した銅合金トロリ線は公称断面積が170平方ミリメートル、伸びは3・2%以上、導電率は80%以上。引張荷重は71・2キロニュートン以上で、従来線の57・8キロニュートン以上より2割超大きい。

高い耐摩耗性と長寿命化により、純銅トロリ線に比べ張り替え周期の延伸を実現。中でも、摩耗が激しく周期が短い箇所で人件費、整備費の低減を見込む。摩耗管理用の溝を活用することで、メンテナンスの効率化にもつながる。

日刊工業新聞 2023年11月07日

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