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デンソーが無人航空機の橋梁点検サービスから撤退する背景

デンソーは、無人航空機(UAV)を使った橋梁点検サービスから撤退し、関連する技術資産を同サービスで提携する2社に譲渡した。譲渡額は非公表。デンソーは電動化や脱炭素化といった自動車産業の変革に向け、事業構成の見直しを進めている。同サービス拡大にはUAVのラインアップ拡充などが必要で、さらなる成長には専門の強みを持つ外部への移管が最善だと判断した。

UAVサービスを手がける、ワールドリンク&カンパニー(京都市北区、須田信也社長)に画像解析などに関する技術資産を、UAVの開発、製造を手がけるエールリンクス(広島県府中市、上堀高和社長)に、橋梁下での安定飛行といったUAVの技術資産を譲渡した。ワールドリンクは今秋頃から、新たにサービス提供を始める予定だ。

デンソーは2019年からUAVでの撮影、画像解析、調書作成までを一貫して支援する橋梁点検サービス事業を手がけてきた。これまでに数十件程度の実績があるという。


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日刊工業新聞 2023年06月01日

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